身体について


私たちの身体はとても複雑に構成されていて、それぞれの仕組みが連動しバランス良く機能している状態で健康というものが成り立っています。このバランスが崩れるとさまざまな症状が身体にあらわれます。

痛みなどの不調はなぜ起こるのか?そして、どのように改善していくのかを考えるためにも、身体についての基本的な知識や情報が必要です。

 


血液と血流


何十兆個もの細胞で出来ている私たちの身体。

その身体の生命を維持するために欠くことの出来ない成分「血液」。

その血液が身体の隅々の細胞までめぐる「血流」の働きはとても大切です。

血液は私たちが呼吸によって肺に取り込んだ酸素を全身の細胞に運び、細胞から吐き出された二酸化炭素を受け取って戻ってきます。

また、血液は食事で摂取し胃で消化され腸で吸収された栄養素を全身に運んでいきます。そして、エネルギーとして利用されたあとの老廃物や代謝で出来た有害物質を回収して腎臓や肝臓に運んでいきます。

その他にホルモンの運搬や体温調節、外敵からの防御機構など、私たちの身体では血液が常に重要な役割を担っています。

血液が全身をめぐり、酸素と栄養素を運び、不要な二酸化炭素と老廃物を回収する。

この単純なサイクルを保つことが、私たちの身体を構成する細胞には必要不可欠です。


自律神経


身体の状態を一定に保つためには、自律神経・内分泌系(ホルモン)・免疫機構のバランスが重要で、これらは密接に関係を保ちながら働いているのです。

身体のほとんどの器官は、交感神経と副交感神経から構成される自律神経でコントロールされています。呼吸・血液循環・消化吸収・排泄・内分泌(ホルモン)など生命活動をつかさどっています。

ホルモンは身体のさまざまな機能を調整する情報伝達因子です。内臓の機能を整えたり、成長・成熟を促したり、男性・女性の身体の機能に作用するなど、体内に100種類以上もあるホルモンはそれぞれが血管を循環して標的となる効果器に結合してその働きを維持します。

免疫は細菌やウイルスに対して白血球中の免疫細胞が働いて身体の健康を守ってくれる防御システムです。


痛みについて


なぜ痛いのか?

身体に異変が起こった時に、神経を介して異変の情報が脳に伝わります。脳が身体の異変を認識すると初めて「痛い」と感じます。これは、身体を守るために大切な信号になります。もし、この信号がなければ、身体に異変があっても気づかずに大病や命の危険につながるかも知れません。

「痛み」があると中枢である脳は交感神経を興奮させ、身体を緊張状態にして血管の収縮と筋肉の過緊張を生みます。そのため血行が悪くなり血流の低下した細胞は栄養分である酸素が欠乏して障害を受けてしまいます。細胞に障害を受けると、そこにまた発痛物質が生産されて痛みを誘発します。その結果、発痛物質は蓄積されて「痛みの悪循環」に陥ります。


疲労とストレス


「疲労」と「疲労感」を区別して考えます。疲労は、身体の疲れ・消耗で根本的なものであり、疲労感は疲れを感覚として感じているものです。心身の根本的な疲れや消耗は「疲労」として、心身の中に内在します。この疲労を放置すると大病に繋がったり、心身に異常をきすため、心身の健康を守るための生体アラームが発動されます。これが「疲労感」です。栄養ドリンク剤で解消されるのは、感覚としての疲労感だけで、根本的な身体の疲労は回復しません。

また、疲労を理解するうえでストレスとの関りを認識することも大切です。ストレスも「ストレッサー(ストレス源)」と「ストレス反応」を区別して考え、これが疲労にどのような影響を与えるのかが重要です。


運動の種類


健康づくりに欠かせないのが運動です。「運動をした方が良いよ」と言われた時に、思い浮かべる運動は何でしょうか?健康づくりに欠かせないのが運動です。運動の種類は、有酸素運動・筋肉トレーニング・ストレッチの大きく3つに分けられます。それぞれ目的と効果に違いがあり、体調や体質、症状に合わせた必要な運動を的確に行うことが大切です。

有酸素運動は、脂肪をエネルギー源とするので、肥満解消やコレステロール・高血圧・血糖値の改善に効果があります。心肺機能の向上や骨に刺激を与えることで骨粗鬆症の予防にも期待が出来ます。

筋肉トレーニングは、筋力の向上、筋肉量の増大を図り、加齢や運動器疾患によって低下する筋力・筋肉量の維持、改善を目指すことが出来ます。筋肉トレーニングは無酸素運動で、腕立て伏せ・スクワットなどパワー系の比較的短時間で行う運動です。

ストレッチは身体の柔軟性を高めて関節の運動性を確保します。怪我の予防として運動前に準備運動として行うことや、筋肉の疲労回復を促すために運動後の整理運動としても活用させます。


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