男性の更年期障害


「寝ても疲れがとれない」「最近意欲がわかない」そのように感じた時、年のせいやただの疲れと見逃されがちですが、それは男性の更年期障害かも知れません。更年期障害は、男性ホルモンのテストステロンの分泌の低下が始まる40歳代以降では、何歳でも起こる可能性があります。そして、生活習慣や社会活動からも影響を受けやすいことがわかってきています。


男性更年期の症状

主な身体の症状としては、筋力低下や関節痛、筋肉痛、異常発汗、ほてり、肥満、頻尿など多岐に渡ります。

そして、男性特有の症状で性欲減退や勃起障害などが起こります。男性ホルモンであるテストステロンの減少で起こるED(勃起障害)は、60歳代の日本人の60%以上にみられ、珍しいことではありません。EDは、近年「血管病」としても捉えられており、それは勃起のメカニズムが血管の機能と深く関係があり、動脈硬化や血行不良など血管の健康が失われるとEDが起こりやすくなるためです。

 

また主な心の症状としては、興味や意欲の喪失感、不眠、うつ症状、そして集中力や記憶力の低下などがあります。夕方になると寂しくなったり、漠然とした不安感を覚えたり、理由もないのにイライラして家族にあたったり、きついことを言ってしまったりすることもあります。

 

下記は簡単なチェックリストです。10項目中3つ以上当てはまる場合は更年期の可能性があります。

①性欲が低下した

⑥寂しい・怒りっぽい
②元気が出ない ⑦勃起力が弱くなった 
③体力が低下した ⑧運動能力の低下
④身長が縮んだ ⑨夕飯後うたた寝する
⑤楽しい事が減った ⑩仕事がうまくいかない

男性更年期の原因

男性の更年期には男性ホルモンであるテストステロンの減少が大きな要因です。男性ホルモンは20代をピークに加齢とともに減少傾向をたどりますが、加齢よりもむしろ生活習慣や社会活動に大きく影響されます。定年や失業など社会的役割に変化が起きるとテストステロンの分泌が急に減少することがあります。また仕事や人間関係のストレス、過度な疲労もテストステロンが十分に分泌されなくなる一因になります。

 

テストステロンは自律神経の働きに深く関係があり、副交感神経が優位になっている時に増えて、交感神経が優位になっている時には減るという性質を持っています。ホルモン分泌のコントロールをする下垂体は、自律神経の中枢である視床下部のすぐ下に位置して血管でつながっています。そのため、自律神経の活動と内分泌系は密接に関わっています。

男性更年期の治療

鍼灸治療は、自律神経を整える効果的な治療方法です。過度なストレスは過緊張状態の身体になり交感神経が優位に働いているため副交感神経とのバランスを整えることが必要です。鍼灸治療はその刺激により中枢神経を介してバランスを崩した自律神経を整えることが出来ます。

また、鍼灸治療とマッサージを組み合わせて、身体各部へのアプローチで筋肉のコリや痛みを改善し身体全体の血行を促進させます。血液によって身体全体の細胞に栄養である酸素が運ばれさまざまな不調を改善していきます。

男性更年期の症状は多岐に渡り個人差も大きいため、その方の症状にあった治療をします。

 

男性更年期は理解が深まっておらず抵抗感もあり、近親者に相談したり病院に行って治療を受けたりしている方はまだ少ない状況にあります。ストレスの原因をみつけて心身の負担を減らすことで症状の改善が期待できます。


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