頭が痛いという経験は多くの方がされていますが、「なぜ痛いのか?」と考えることもなく頭痛薬でその場しのぎの対応をしていませんか?
頭痛は症候性頭痛と機能性頭痛に分けることが出来ます。
症候性頭痛は、くも膜下出血や脳腫瘍など、頭蓋内の重大な病気が原因の頭痛で急性であることが多く、生命に関わる可能性があるため医療機関への受診を必要とします。
機能性頭痛は、頭蓋内に異常がない頭痛で「緊張型頭痛」と「血管性頭痛」の二つに大きく分けられます。
当院では、この機能性頭痛の治療に取り組んでいます。
緊張型頭痛 | 血管性頭痛 |
頭が締め付けられるように痛い | 頭の片側が脈を打つように痛い |
後ろに引っ張られるように痛い | ガンガン、ズキズキ拍動するように痛い |
おでこが常に張っているような感じがする | 吐き気や嘔吐を伴うこともある |
眼が開けにくい |
どちらの頭痛も頭の筋肉が凝り固まっているせいで、筋肉そのものに痛みが出ているか、筋肉が硬すぎるため血管が拍動するだけで締め付けられた神経が興奮して痛みが出ているかの状態です。
頭の筋肉や筋膜が凝り固まってしまう原因は様々です。
重い頭部を支える首に係る負担は大きく、姿勢によってそれは更に悪化します。首の筋緊張が頭部の筋肉にも影響を与えます。
また、眼精疲労、手指から肩にかけての使い過ぎ、肩こりも頭痛の要因となります。
身体はつながりをもって成立しています。頭痛を引き起こしている頭の筋肉の治療はもとより、要因となる身体各部の治療も同時に行っていくことが必要です。
例えば、スマートフォンやパソコンを見るために首が前傾になると、頭の重量を支えるために首の筋肉が緊張します。その緊張は後頭筋を緊張させ、後頭筋が硬くなると側頭筋や頭頂部にある帽状腱膜という部分を引っ張るようになります。帽状腱膜は前頭筋を引っ張るようになり、その結果として頭全体が締め付けられるように痛むことになります。
当院では頭痛の治療にはマッサージと鍼治療で行っています。
マッサージは頭の硬くなった筋肉の緊張を緩和して血行の促進、代謝の促進をすることで症状の改善をしていきます。オールハンドの高い技術力で筋のほぐし、筋膜リリース、自分では伸ばしにくい首の関節部の可動域の改善を行い、頭・首・肩のバランスが負担の少ない形へと近づけていきます。
鍼治療は元来、痛みの治療、特に慢性痛に効果を発揮します。
鍼は刺激した組織に白血球を誘導して障害を受けていた細胞を活性化させます。また筋肉の深部の痛みやコリまで直接届く鍼治療は、筋肉を緩める効果が高く、血行を促進させて発痛物質を排出させます。後頭部の特に深部の筋肉に有効です。一番奥にある筋肉はコリが溜まりやすいのに、マッサージでは届きにくい部分もあるので、鍼で直接治療することが楽になる近道です。
日常生活での身体の使い方、姿勢など注意する点や自分で出来る簡単なストレッチなどのアドバイスも行っております。頭痛薬は一時的に痛みを軽減してくれますが、凝り固まった筋肉や筋膜の緊張を緩和してくれるわけではありません。根本を改善して薬に頼らず身体を整えて行きましょう。
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